立山連峰(1)〜立山黒部アルペンルート (2012年7月24日〜25日)
山登りを初めた時、登りたい山を3つ決めていた。富士山、立山連峰、穂高連峰。
穂高連峰はつい先週に西のはじっこ(西穂高岳)に登った。富士山は「登りたい!」という執着が少なくなった。私の中では「眺める山」という位置づけになってしまっている。箱根・丹沢・奥多摩の山々を登る時は、富士山がランドマークになっているのだ。山頂から富士山が見える山を選んで登っている。
今回登った立山連峰はそんな私の悲願の山。1ヶ月前から現地・登山道の状況を確認しており、稜線から雪が消えるタイミングを今か今かと待ち続けていたものだ。3000m級の山でアイゼン・ピケッルの雪山装備での登山はキツい。
雪の状態を山小屋に確認し、天気の状況をにらみ、「雷鳥坂の雪が消えた」という情報をきっかけに、7月24日に立山室堂に向かうことにした。
念願の立山行だったのだが、実は当日問題が起きていた。登山の最終準備をしていた前日は元気だったのだが、室堂に向かう当日の朝、強烈な下痢と微熱に襲われたのだ。原因はたぶん夕食で食べた牛焼き肉。焼き方が甘かった記憶がある。(^^; 計画を中止するか迷ったのだが、「とりあえず、上野まで行こう!」と判断を楽天的に保留。結局は「長野で判断!」「松本で判断!」「信濃大町で判断!」とずるずると先延ばしをし、室堂まで来てしまった(苦笑)。念願というものは病を上回る気力を倍増させてくれるのだろう。実際、山荘に着いた時はフラフラの状態。翌日には復活しましたけどね。
そんなわけで、信濃大町までの車内ではほとんど寝ていて、写真も何も撮ってない。いきなり信濃大町駅の写真から始る。この駅が「立山黒部アルペンルート」の起点だ。
駅構内で立山黒部アルペンルートの往復切符を買う。室堂まで11,200円。メチャメチャ高い!
立山黒部アルペンルートとは、バス、トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで、信濃大町(長野県)から立山(富山県)を結ぶ路線のこと。今回利用したのは、室堂まで。具体的には、信濃大町→(バス)→扇沢→(トロリーバス)→黒部ダム→(徒歩)→黒部湖→(ケーブルカー)→黒部平→(ロープウェイ)→大観峰→(トロリーバス)→室堂、という経路。途中、徒歩も含めて6回の乗り継ぎがある。
まずは信濃大町からバスで扇沢へ向かいます。扇沢駅はトロリーバスの始発駅。
トロリーバス。生まれて初めて乗った!架線が張っていて、ポールが接触している。まるで、路面電車のようだ。
15分程度乗ると黒部ダムに到着する。ここから黒部ダムの上を歩いて黒部湖駅へ移動する。
黒部ダムの巨大さにしばし感動。時間があれば、「くろよん記念室」や「湖畔遊歩道」を歩いて黒部ダムの魅力を満喫したいのですが、今回は我慢。吉村昭氏の「高熱隧道」という小説で黒部ダム建設の苦労を読んでおり、それなりに興味はあった。特に「泡雪崩」。どの辺をこの雪崩が襲ったのだろうかと周りを見渡した。
時間が許す限り、遊歩道を少し歩いてみたら、放流中だった。
黒部ダムの周りは急峻な山々に囲まれていて、この景色も素晴らしかった。ガスっていて山頂まで見えなかったのだが、鹿島槍ヶ岳、爺ケ岳っぽいのが見えた。ダムの前方に立山連峰が見えた。
黒部三大岩壁・黒部の巨人と言われている丸山東壁。
黒部ダム建設の殉職者慰霊碑。
ダムの上を歩いて、黒部平駅へ移動。ここからケーブルカーに乗り換える。高尾山のケーブルカーに似てる。
乗ってる時間は5分程度。
次はロープウェイで大観峰駅へ。
支柱がないロープだけのロープウェイらしい。前方の山は立山連峰の雄山。
大観峰駅に到着後、最後はトロリーバスで室堂へ。
(2)室堂編に続く。
« 上高地→西穂高岳(3)2012年7月16日~18日 | トップページ | 立山連峰(2)~室堂 (2012年7月24日~25日) »
「登山」カテゴリの記事
- 冬の上高地(2013年3月16日・17日)(2013.03.24)
- 谷川岳山麓スノーハイク(2013年1月5日)(2013.01.06)
- 南アルプス・仙丈ヶ岳(3)〜薮沢カールから紅葉の薮沢新道を下山(2012年10月7日・8日)(2012.10.15)
- 南アルプス・仙丈ヶ岳(2)〜小仙丈ヶ岳と仙丈ヶ岳山頂(2012年10月7日・8日)(2012.10.14)
- 南アルプス・仙丈ヶ岳(1)〜北沢峠から小仙丈尾根6合目(2012年10月7日・8日)(2012.10.12)
この記事へのコメントは終了しました。
« 上高地→西穂高岳(3)2012年7月16日~18日 | トップページ | 立山連峰(2)~室堂 (2012年7月24日~25日) »
コメント