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2013年3月24日 (日)

冬の上高地(2013年3月16日・17日)

「冬の北アルプス穂高連峰を見たい」。

北アルプスの山域とは関係ない山番組を見ながら、ふと思いつき、実行に移したのが「冬の上高地」。
冬の上高地は春夏シーズンと違いアクセスが極端に悪くなる。この時期は新宿からの直行バスなどあるわけがない。JR松本駅まで行き、1日3本程度しかない平湯温泉行きの高速バスに乗る。平湯温泉から釜トンネルまでは徒歩かタクシーになる。閉鎖されている釜トンネルの中は徒歩だ。
うまい方法はないものか?とネットを探していたら、釜トンネルの近くに通年営業している旅館「中の湯温泉旅館」を見つけた。HPを良く読むとスノーシュープランというものがあり、スノーシューをレンタルで借りられて、釜トンネルと松本駅間の無料送迎もやってくれるという親切サービス。これでアクセスは問題なし。あとは天気だ。
実は「晴れる」という確信をもっていた。3月中に西穂高岳を登るつもりで2週間前から天気をトレースしていた(なんたる綿密な計画性をもった私だ!西穂高は予定が合わなくて行けなかったけど)。3月16日・17日は晴れるはず!という科学的(?)な根拠をもって、旅館の予約をしてしまいました。1週間も前に。
ただ、天候によってはキャンセルすることも念頭に。標高1600mの高さにある冬の上高地は雪山。天気が崩れれば吹雪の可能性もある。この季節はそれなりの冬山装備が必要だ。そして忘れてはならないのはこの時期(融雪期)の冬山にひそむリスク、雪崩。雪崩対策は本を読んだけど今ひとつわからない。理屈はわかるが現実的にできるんだろうか。結局は、「雪崩が起きる山域には近づかない」が正しいセオリーなのだろう。どうしても上高地に行きたい私は、旅館の女将サンの言葉「上高地の雪崩は夕方に起こるのよねー」を参考にすることにした。

そんなわけで、多少の不安を抱えつつ、3月16日(土)に松本に向かった。

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松本駅アルプス口。ここからは表銀座の山々がばっちりと見えるんですね。ちなみに写真の中央に映っている山は常念岳。その右横に燕岳が見える。
旅館からの送迎バスが来るまで、駅近くの蕎麦屋で信州そばを堪能。写真撮るの忘れたけど、信州そばは美味い。

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松本駅から約1時間で旅館に到着。案内された部屋から見える景色は絶景だった。穂高連峰が見える。これ!これを求めていたのだ。
温泉に入って、しばらく部屋でだらだらしていた。カーテンを全開にして穂高連峰に陽が落ちて、闇とともに見えなくなっていくのをビールを飲みながら眺めていた。素晴らしい景色だった。

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翌朝は快晴。太陽が西からあたる穂高連峰。右から明神岳、前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳、ジャンダルム、天狗岩、間ノ岳と続く。去年の夏の河童橋からはガスっていて見えなかった景色だ。

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穂高連峰をアップで撮ってみた。間ノ岳、天狗岩、ジャンダルム、奥穂高岳。

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偶然とらえた雪崩が起きた瞬間。(^^;

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朝食後、旅館のバスで釜トンネル入り口まで送ってもらう。この時期の釜トンネルは閉鎖されていて、工事車輛以外は通れません。登山者は登山届提出の義務がある。

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いざ、釜トンネルへGo!トンネル内は約2キロ。

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照明が消されているのでヘッドランプをつけて釜トンネルに入る。真っ暗で怖い。複数の登山者がいたはずなんだが、私が先頭になってしまった。道路が凍結している可能性があり、軽アイゼンをつけて歩きます。

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釜トンネルの出口。工事のため除雪されている。しばらくはこの除雪区間を歩く。

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除雪区間を抜けると凍結区間が現れる。右側の崖の雪の状態を見ながら、できるだけ急いで通過!雪崩怖い(^^;

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焼岳が見え始めます。山腹には雪崩による崩落した跡。

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雪がだんだん多くなってくると。。。

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曲がり角から穂高連峰がアップで現れる!ワクワク感が半端ない。

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除雪区間が終わると雪の段差が現れる。ここからスノーシュー。積雪は約1mですかね。

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雪崩の跡。雪のデブリが生々しい。。。

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雪道を進むが、あいかわらず雪崩デブリが凄い。。。今思えば、湿地帯の遊歩道を進めば良かったんですけどね。

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雪に埋もれた大正池ホテル。ホテルの横から大正池に下ります。途中、トレースのない所にうっかりと迷い込み、膝上ラッセルになって苦労しました。

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大正池から焼岳。

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西穂高岳。

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穂高連峰と涸沢カール。この景色を見て、帰りたくない!と思ったものです。

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名残惜しい大正池を後にして(帰りにも寄りましたけど)、上高地バスターミナルに向かう。雪道をサクサク歩くのは気持ちいい。実は、雪がかなり締まっているので、スノーシューを外して軽アイゼンで歩いていました。この時期はふかふかパウダースノーは無いんですね。

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右手に霞沢岳。

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穂高連峰が見え始めてきます。この辺りからワクワク感が凄いです。

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上高地バスターミナルに到着。穂高連峰と涸沢カールが目の前に大迫力で入ってきます。雪原には私以外誰もいません。全くの無音の世界。景色があまりにも素晴らしく、しばらく立ち尽くしてしまいました。

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明神岳も大迫力で。

河童橋まで行きたかったんですが、バスの時間を考えてここで撤退。帰りに大正池に寄り、「帰っていいものだろうか」と穂高連峰を見ながら、荒唐無稽な自問自答を繰り返してました(笑)。冬山特有の美しい景色でした。
「ナポリを見てから死ね(vedi Napoli e poi mori)」の名言ではないが、穂高連峰を見ないと死ねません。(^^; また、来たいなー。徳沢小屋が開いてるそうなので、2日目はそこに宿泊ってのもいいかも。

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そういえば、猿がたくさんいましたね。人がいないから猿の天国なんでしょう。

<コースタイム>
中の湯旅館(08:00)→釜トンネルゲート(08:20)→釜トンネル出口(08:40)→大正池(09:25)→バスターミナル(10:15)→大正池(11:15)→釜トンネルゲート(12:30)

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